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子どもと学習デスクのサイズバランスに注意

せっかく立派な学習デスクを買い与えたのに、ちっとも机に向かおうとしない…。

理由の一つとしては、子どもの身長にデスクやチェアの高さが合っていないことが考えられます。

近年普及したリビング学習にはメリットもありますが、大人サイズのダイニングテーブルとの兼用では、子どもの足が床につかずにブラブラして集中しにくい、重心が高いチェアは転倒の危険があるなど、デメリットも意外に多いので注意が必要です。

また、テーブルの天板高が合っていないと姿勢が安定しないので、すぐに疲れたり、視力に悪影響を及ぼす可能性もあります。

学習に集中するには、良い姿勢をラクに長時間保てることが基本です。

子どもの身長に適した高さのデスクと、身体に負担がなく座り心地の良いチェアを与えることは、子どもが自発的に机に向かう最適な学習環境づくりに大きな意味を持ちます。

もっと「座り心地」にこだわろう

子どもの身長は、小学校の6年間に平均36cmも伸びます(平成26年度・文部科学省「学校保健統計調査報告書」)。

学校では、「学校用家具JIS」を基準とした机や椅子を、子どもの標準的な成長段階に合わせて揃えているので、家庭用の学習デスクもこれを参考に調整するのが理想です。

「学校用家具JIS」は、身長1200mm~1800mmを基準とした2号~6号までの6サイズ展開です。

基準となる身長は1号ごとに約15cmずつ大きくなるのに対し、デスク天板面およびチェア座面の高さは約60mmずつ大きくなっています。

家庭用のチェアでは、約3cm刻みで座面高が調節可能なものが多いようですが、座面の奥行きも成長に合わせて調整することが大切です。

子ども用のチェアは、姿勢の保持や視力の保護などの点からも、しっかりとチェックすべきアイテムと言えるでしょう。

大人デスクとの兼用で注意すること

子ども専用の学習デスクは、天板や棚の高さを変えられる製品が主流ですが、リビング学習が浸透した現在では、大人も一緒に使うことを想定したシンプルなデザインのデスクも人気です。

大人サイズのデスクを子どもの学習用にする場合は、前述のようにチェアの座面の高さや奥行の調整が非常に重要になります。

足置きの位置にもこだわり、足がきちんと着くように調整すること、また座る・降りるの一連の動作が一人で安全に行なえるかどうかも確認しましょう。

背筋がまっすぐに伸びた姿勢で机に向かえば、ものごとに集中して取り組む習慣が育まれるだけでなく、子どもの様々な興味や可能性を開花させます。